美容外科学会には2つあり、先日JSAS(形成外科ではない医師の美容外科学会)の110番というシステムが個人情報を会員にリークしていた事件が報道されていました。そもそもボランティア団体ではないので、無料で話を聞いてくれるなんて怪しいと思わないのでしょうか?無料は怖いな~と改めて感じました。

※私自身は形成外科医なのでJSAPS(形成外科の専門医を中心とする美容外科学会)の正会員で、もう一つのJSASとは無縁です。

乳房インプラントの話題も飛び込んできました。このたび4月初旬にフランスで一部のインプラントが使用禁止となり、日本国内で乳房再建について保険適用となっている製品もこれに含まれます。BIA-ALCL(ブレストインプラント関連未分化大細胞型リンパ腫)の発生がその大きな理由とされていますが、米国FDAをはじめ他の諸国は、使用禁止とするには十分な論拠がないとしており、フランスにおいてもインプラント手術を受けている患者に対する摘出は勧められておりません。5月になって新たにシンガポールでも販売停止、カナダで使用禁止の決定がなされています。

残念ながら日本人女性の乳がん罹患率は年々増加傾向です。エストロゲン受容体が沢山発現している乳腺組織は、妊娠出産授乳のみならず加齢や肥満によっても大きく変化します。つまり、女性の生涯をかけて形を人工的にコントロールするのがかなり難しい臓器なのかもしれません。

あくまで個人的には…バストにお金と時間をかけるよりも顔にお金と時間をかける方が明らかに効率的のように感じますehe←これは男性医師には絶対わからない真実かもしれません?実際インプラントは乳房であれ鼻であれ感染症リスクは否めません。

元々私達形成外科医は人工物が嫌い、ステロイドが嫌い、というのが本分なので、将来的には病気も美容も再生医療でよくなる方法が実現するのが望ましいように感じます。

アリス

そして美容医療のみならず、様々な分野での価格破壊も安全性や信頼性が脅かされる時代になりつつあるのかもしれません。

格安航空券100円というのは乗客の生命の価格が10円以下?ということで、もしや実際は死んでも仕方ないということなのかもしれません?1億円出しても生命を買うことができない為、古代王朝の始皇帝に始まり世界中の国王や大富豪も不老不死を達成することができない訳です。無料も格安もやっぱり怖いです。。。

なら美容形成クリニック