本日は形成外科のちょっぴりマニアック❔なお話です。

「あなたの落とした斧は金の斧?銀の斧?」と池の神様に尋ねられて「いえ、私の落とした斧は金でも銀でもない普通の斧です。」と正直に答えて褒美を貰った木こりと、「金の斧です」と嘘をついて罰を受けた嘘つきな木こりのお話、どなたも昔イソップ童話で読んだことがあるでしょう。形成外科研修中に、皮肉なことに乳がんの再建手術を受ける女性にもこんな傾向があることに気付きました。

たかがバストされどバスト!女性にとってはとても大切な臓器で、アメリカでは中高年女性の豊胸手術が多いそうです。しかし日本の場合、中高年女性のみならず20代30代女性で胸元の大きく開いた洋服を着る方は風俗業などある特定の職業の方に限られるようにも思われます。これは明らかに文化の違いでしょう。

元々モデル体型レベルにやせ型の女性の場合、大概A~Bカップなのに欲張ってC~Dカップの大きめインプラントを選択するとレ・ミゼラブルな事態に陥る場合があります。元々皮膚も皮下脂肪も筋肉もペラペラやから細い女性なので、てきめんインプラントが露出しやすいんです!露出したらもう大変!肥ってて皮膚の余りが十分ある方であればまだしも…やせ型の女性の場合、皮膚が足りなくなって修正手術もなかなか困るんです。勿論痩せてるからバストを大きくしたいのが女性の心情ではあるのだけれど…大きめインプラントを希望して露出した際には冗談じゃない!乳がんは生命に関わるから仕方ないのだけれど…インプラント露出したからお仕事休んで入院手術だなんてちょっと職場にも連絡しにくい内容かもしれません。

日本で乳房再建手術を執刀する女性形成外科医は未だ数人しかいないという現実もあります。男性の乳がん罹患率はごく稀ですが、女性の乳がん罹患率は上昇傾向にあります。つまり、女性であれば決して特別な病気ではないので、予防や検診、治療もアフターケアも大切な問題です。当院でおこなっているインディバ高周波温熱療法は乳がんリンパ節かくかく清術後の浮腫みや腫れを改善してくれますflower2

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なら美容形成クリニック