見えない身体と見える身体
秋の夜長にぴったり?な尽きないお話をひとつ私達には実は「見えない身体」と「見える身体」があるって考えたことがありますか?
血液検査やレントゲン、CTやMRIなどのテクノロジーで数値化&画像化することにより「見える身体」を扱うのが現代西洋医学です。西洋薬により症状や数値を抑えること、解剖学や病理学に基づいて手術をおこなうこと、比較的速効性のある医療が得意ではありますが…残念ながら慢性疾患に対してはイマイチであることがもはや露呈されつつあるように痛感します
一方「見えない身体」を扱うのが漢方や鍼灸といった東洋医学、伝統医学や自然療法などにあたります。日本でも江戸時代は全国的に漢方医が主流で蘭方医は珍しく、大概の病気は漢方や鍼灸で治療していた頃があった訳です。しかし自然環境の悪化(大気汚染や放射能汚染)や食品添加物や農薬の問題もあって、なかなか一筋縄ではいかない部分もあるのかもしれません
インターネットで一瞬にして無数の情報を得ることができるようになった私達、まるで地球上の全てが「見える化」できてしまうかのように錯覚してしまっているのかもしれません?しかしどんなに高度に文明化した社会であっても「見えないもの」の存在を忘れるべきではないように思います
もしかすると邪馬台国の女王卑弥呼は祈祷して病気を治していたかもしれませんし、奈良時代平城宮の近くで光明皇后は漢方風呂で庶民の治療をされたそうですから…私達は見える身体だけでなく、見えない身体もちゃんと意識して治す方法が沢山あるのではないか?と最近強く感じるようになりました