私と形成外科1
けいはんな地域の皆様方へ〜「形成外科って何？」という方も未だ未だ多いことを改めて痛感し、私と形成外科の歴史について、実体験を元に色々書いてみようかと思います。
私は生後半年の夏、赤ちゃんの頃歩行器で実家を動き回っていて台所に置かれていたフライパンが落ちてきて顔にやけどを負ったそうです。当時奈良に形成外科は皆無で、奈良医大皮膚科では「きれいに治す治療」は不可能❗と判断した両親はあちこち情報を集めて形成外科を求めて浜松まで連れて行ってくれたそうです。インターネットなんて存在しない時代ですから本当に人づてに、偶然京大の形成外科に冨士森先生という方がおられることを知りました。これは高校生の頃になって発覚したことですが…亡き祖父と冨士森先生のお兄様が県の教育委員会で一緒にお仕事させて頂いたことがあったそうです。本当に不思議なご縁です
私自身が形成外科医となり、生まれつきのアザの患者さんから、よく似た話をお聞きすることがあります。レーザー治療が未だ珍しかった時代に東京まで通院されていた方もおられます。何とか少しでもきれいに治してあげたい❗って「愛」故にご家族で協力して頑張ってこられた様子がよくわかります。
最近はほくろがあるだけで虐められたり、原発事故から避難されているお子さんが虐められたりするそうですが…やけどやアザもおんなじで、その子も親も何にも悪くないです❗形成外科という医療が存在することの意義は、そういった偏見をなくして温かい社会に発展させることにあるように感じます
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