医師の働き方改革
東京医大の不正裏口入学が世間の明るみに出た事件が、最近同級生の女医同士で話題が盛り上がっています。私達が医学部を受験した20年以上前でも大概男女のバランスは男子:女子=2:1でしたから、明らかな不正がおこなわれているのは一部の大学かもしれません?(あまり偏差値の低い学生を入学させてしまうと、6年後の医師国家試験合格率が著しく低下するリスクもあります。)
(残念ながら男性医師の大半&女性医師の6割が、仕方ないと諦めているようですが…)私達は、男女共に全般的な医師の働き方改革をすべき❗と考えています
長時間の手術や緊急手術も多い心臓血管外科、脳外科、消化器外科、呼吸器外科などは男女対等に働くのは確かに難しいかもしれません整形外科は体力体格的に厳しいし、泌尿器科は患者さん(=男性)から女医さんは嫌がられる為殆どいらっしゃらないそうです。耳鼻咽喉科や麻酔科は女医さんが3-4割位でしょうか。
外科系の中でも、産婦人科は患者さん(=女性)にとって女医さんは喜ばれる場合が多いです。実際に形成外科や産婦人科は半分が女医ですが、だからといって女医だけでは成り立たないのも現実です。。。
眼科、皮膚科、内科、精神科はそもそもデスクワークなので、男女の診療技術に差はないように思います。実際に患者さんに会う機会の少ない放射線科や病理医などは、性別無関係です。
不正裏口入学の背景には外科系医師不足という現実がありますが…近頃は若い男性医師でも、生命を預かる厳しい一般外科に入局してくれないと嘆く先輩方の悲鳴も耳にします。しかしそれは単純に女子医学生を減らせば解決する問題でもありませんから、black医療業界の全般的な働き方改革が必要かもしれません
長時間労働で体調を崩す医師が増えれば、結果的に困るのは患者さんなので、この問題は一般市民と無関係でもありません。。。私自身は病院のblack勤務で体調を崩した経験もありますが…せめて、甥っ子姪っ子達が万が一医学部を志望する迄に、業界の膿がどんどん出てきれいになってるといいな〜と思います