顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)
毎日厳しい寒さが続く奈良盆地ですが、インフルエンザやおたふくかぜ(ムンプスウイルス)が大流行の兆しです。顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)って病気を地域の皆様方はご存知でしょうか?芸能界ではビートたけしさんが昔罹患されたのをご記憶されているかもしれません。最近では朝ドラでご活躍中の俳優さんも実は3年前に罹患されたとか…どうやらそんなに珍しい病気でもないのかもしれませんね。
研修医1年生の頃、私が初めて出会った顔面神経麻痺の患者さん「私は周りの家族や友達が皆笑っていても、私だけ笑えないのよ、この悩みは先生にはわからないでしょう」って彼女の刺すような一言が今も心に残っています。「顔」は社会生活をおこなう人間にとってとても重要な「コミュニケーション機能を有する部位」であることを彼女から教わったように思います
ウイルス性以外に、交通事故や耳鼻科のがん(悪性の耳下腺腫瘍など)の手術で顔面神経が切断されてしまった場合は、マイクロサージェリー(顕微鏡下)での形成外科手術で神経を繋ぎ合わせたり神経移植をする場合もあります。
一方、ウイルス性顔面神経麻痺の場合は顔面神経が切断されているのではない為、傷んだ神経を回復させる治療が中心となります。発症後2週間の急性期は抗ウイルス薬やステロイドを処方されることが多いのですが、3-4週間以降の亜急性期~慢性期は血流をよくして神経を回復するインディバ高周波温熱療法もおすすめです
インディバ高周波温熱療法は血流を改善して、肩凝りや腰痛などの辛い痛みを緩和する効果もあります。顔面神経麻痺やヘルペス・帯状疱疹後の神経痛にも有効性が認められ、当院でも鍼灸治療との併用で受けられる患者さんが多いです。このブログをお読みになって治療にご興味をお持ちの方は0742-27-1309(ひとみまるく)迄どうぞお気軽にお電話下さいませ。