50歳頃閉経前後にエストロゲンの分泌が急激に低下すると、骨密度は急速に低下していきます。最も骨密度が低下しやすいのは閉経後最初の2年で、顔面骨で特に下顎の骨は55歳で既に減り始めます。更年期以降、頬がたるんで老け顔が気になり出したら、原因は肌の老化以外に、土台となる骨の影響が大きいです。骨がスカスカになると筋肉や皮下脂肪も痩せるため、シワ・たるみが悪化してゴツゴツ貧相になり、不自然な表情じわも悪化します。咬む力が弱ると栄養素の吸収率も低下してオーラルフレイルの原因となります。
毎日大豆製品を摂取する人はエクオールを作れる人の割合が高く、日本人中高年女性の51.6%と報告されています。エクオールは更年期症状の軽減や骨密度の維持、糖尿病のリスク低下、皮膚コラーゲンを増やす効果、薄毛予防効果、など様々な有効性があります。セルフケアとして取り入れつつ、ヘルスリテラシーを高めましょう。
抗加齢医学的にはBMI22が最も死亡リスクが低いとされています。肥満はあらゆる生活習慣病の原因となりますが、近年は女性の痩せが問題で骨粗鬆症やフレイルなどのリスクです。特に痩せ型の女性は50代以降は骨粗鬆症予備軍であると自覚して、人間ドックや健診など定期的に骨密度検査を受けましょう。
更年期以降は、骨密度や筋肉量を低下させないことが見た目と全身のアンチエイジングに最重要です。食生活や運動習慣、睡眠の改善は基本です。喫煙歴や糖尿病は骨質を悪化させる為、美容医療以前に、直ちに是正が必要です。