美容の自費診療と疾病(病気)を対象とする健康保険診療は全く別物で、例えば腎透析や糖尿病による皮膚障害で車椅子の患者さんと、シミしわたるみに悩む美容の患者さんとは全然ニーズが異なります。これは例えば百貨店のルイ・ヴィトン(嗜好品)の店舗の隣には、生鮮食品売場(生活必需品)が決して存在できない現実と同様なのかもしれませんehe

最近は4つ以上の診療科を標榜していて一体何科が専門なのか?よくわからないクリニックが出没しているとよく耳にします。勿論内科も外科も小児科も産婦人科も専門的には診れないけれど、総合診療科として活躍されるドクターコトー(孤島)や山奥の無医村なら未だしも…県庁所在地の付近にはそれぞれの専門診療科の開業医さんも市立病院も多数あります。総合病院の場合はそれぞれの診療科の専門医が1人以上揃っていますが、個人開業医の場合は大概院長1人になります。「餅は餅屋」と言いますから、餅屋が奈良漬も三輪素麺も三笠饅頭も販売してるなんて…何だか意味不明かもhun

残念ながら巷には安易に皮膚科標榜してる形成外科開業医も少なからずおられますが…生真面目?小心者な私自身は安易な皮膚科診療をする気にはなれませんでした。世の中「ステロイド皮膚科」なんて言葉があるように、大概の皮膚炎はステロイドさえ処方すれば一時的に症状を抑えることは簡単なようです。しかし❕アトピー性皮膚炎がステロイドで治ると信じておられる地域の皆様方は実際殆どおられないと思いますnamida実際スキンケアや食生活指導などもきちんとしないと皮膚疾患はちゃんと治せないんです。

正直何科であってもちゃんと診療することはなかなか大変やし、医者が簡単に治せる病気って実際なかなかありません。中には患者さんにも一緒に二人三脚で頑張って頂かないと上手くいかない難しい治療もあります。だからやはり謙虚さを忘れずに日々精進できればと思いますflower2

なら美容形成クリニック