先日の日本抗加齢医学会総会で湘南鎌倉病院形成外科女医さんが講演されていた内容をちょっぴりご紹介させて頂きます。

陰部の皮膚がんは比較的珍しいのですが…よく皮膚科で湿疹と誤診されていたり、男女共に恥ずかしい部位なので受診が遅れやすいこともあって、進行して発見される症例も多いです。私自身の経験上、奈良医大では人口少ない地方にも関わらず都会よりも進行した皮膚がんが多く、珍しいはずの陰部の皮膚がんでさえもかなりpopularな印象でした。(大阪や京都の形成外科では殆ど経験しなかったので。)のんびりした県民性が災いして受診が遅れたり、恐怖心から受診が遅れたりする高齢者が非常に多いことも大きな要因かと思われます。

しかし、実際陰部を日常に診療するのは女性の場合は産婦人科医=女性泌尿器科であり、男性の場合は泌尿器科医です。(皮膚科ではやっぱり恥ずかしくて嫌って方も多いですよね。)やはり女性は子宮や卵巣のがん検診も含めて診て頂ける環境が安心やと思います。つまり、皮膚科医というよりか女性は産婦人科医、男性は泌尿器科医への啓蒙も必要なんですねflower2逆に皮膚科で見逃されやすい皮膚がんもあるのだな〜と改めて感じました。

健康保険診療は全国一律同じとされていますが、同じ病気や怪我であっても早期発見や治療法によりQOLが大きく異なる時代に、医療は変化しつつあるようです。例えばがんの代替療法や先進医療も盛んにおこなわれる時代になりました。はてさて100年後?に幸せ感ある日本であるよう…微力ながら日々精進できればと存じますni

なら美容形成クリニック