更年期男女の健康課題
加齢により骨密度は年間1〜2%低下、閉経後女性は3〜5%低下します。痩せ型の女性は骨粗鬆症リスクが高いです。あごの骨を中心に、顔面骨が痩せるとシワたるみが目立つようになります。オンラインばかりでスマホ脳に老化するより、滑舌良くハキハキ明るく話す人の方が口元やフェイスラインは若々しく維持されます。
関節に負担少なく効率的に骨密度を増加させるテクノロジーが加速度トレーニングです。閉経後に加速度トレーニングを1年間継続した場合、骨密度が1.8%増加した報告もあります。
漢方薬や大豆イソフラボンのエクオールは乳がん既往歴がある人も含めて、更年期症状の改善効果があります。
食生活とスキンケアさえちゃんとしていれば、皮膚も骨も血管もエストロゲンにより若々しく守られていた20代30代とは異なり、更年期以降は正しいアンチエイジングのヘルスリテラシーを高めて実践する必要があります。統計的に女性は乳がんや大腸がんが増加しています。
男性更年期はテストステロン(男性ホルモン)の減少により肥満や高血糖、鬱病など精神症状の比率が高いとされています。職場でのストレスチェックや睡眠、食生活や運動習慣の改善が基本です。
更年期離職の経済損失は男女合わせて6300億円と言われており、管理職や経営者など責任あるポジションで症状が問題となりやすいです。臨床医として産業医として地域の皆様方をサポートしていますので、お気軽にご相談下さい。