1994年に9月21日が「世界アルツハイマーデー」に制定されましたが、6月14日が「認知症予防の日」であることはご存知でしょうか?

栄養バランスの取れた食生活や適度な運動は美容アンチエイジングのみならず、生活習慣病や認知症を予防する為にも重要ですni以下↓詳しくお勉強してみましょう。 

認知症予防の日は「認知症予防の大切さをより多くの人に伝えること」を目的として、日本認知症予防学会 が制定しました。日付は認知症の大きな原因である アルツハイマー病を発見したドイツの精神科医アロイス・ アルツハイマー博士の誕生日(1864 年 6 月 14 日)に由来しています。

認知症とは、一度正常に発達した認知機能が後天的な 脳の障害によって持続的に低下し、 日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態です。認知症の原因 で最も多いのはアルツハイマー型認知症で、次いで多いのが血管性認知症です。その他にレビー小体型認知症があり、この3つを「3 大認知症」と呼んでいます。

■認知症の種類
ア ル ツ ハ イ マ ー 型 認 知 症 βアミロイド蛋白からなる老人斑、リン酸化されたタウ 蛋白からなる神経原線維変化を病理学的特徴とする変性疾患。その成り立ちはアミロイドカスケード仮説が有力視され、老年期発症のアルツハイマー病にアポリポ蛋白 E 遺伝子多型のε(イプシロン) 4 遺伝子が危険因子となることが 確認されているが、ε4 遺伝子キャリアでもアルツハイマー 病を発症するとは限らず、また、進行速度にも影響を与 えないことが分かっているため、他の遺伝素因や環境要因が影響を及ぼしている可能性がある。
血 管 性 認 知 症 老化や生活習慣病の進行によって血管壁がもろくなっ た結果、詰まって梗塞を起こしたり、破れて出血を起こ すことで認知機能が悪化する。血管性認知症の原因は 虚血性心疾患(心筋梗塞など)や脳卒中の場合と同じく 動脈硬化が本質的な原因であり、高血圧、糖尿病、脂質 異常症、喫煙などとの関連が深い。
レ ビ ー 小 体 型 認 知 症 αシヌクレインというタンパク質が集合して水に溶け にくくなり、神経細胞の中でレビー小体という塊が作ら れ神経細胞の働きが悪くなることで、認知症、歩行障害、幻視などが現れる。αシヌクレインの蓄積だけが観察さ れる「純粋型」と、アルツハイマー病の変化を伴う 「通常型」に分類される。

■認知症の予防

認知症は高齢になるほど増加し、5 年長生きするごとに 倍増していくと言われています。長生きすることは認知 症のリスクということになりますが、誰しも認知症にな らずに長生きしたいと思うはずです。そのため、「認知機能低下のスピードを緩め、認知症発症を先延ばしする」 認知症の予防が重要だと考えられます。 現在、有効と考えられている具体的な予防法をいくつか ご紹介します。

運動 】 アルツハイマー病の発症と強く関連する因子として運動不足が挙げられる。運動によって認知機能の低下抑制、記憶力の向上、脳萎縮の進行抑制効果が期待 できる可能性がある。 

【 栄 養 】 ビタミン D 、ビタミン C 、ビタミン E 、葉酸、ビタミンB12、オメガ 3 系脂肪酸、 緑茶などは認知症リスク低下と関連があると言われている。 

【その他】 若年期の教育が少ないこと、中・高年期の 生活習慣病(高血圧,脂質異常症)、喫煙などには認知症 のリスクがあると指摘されている。また「プラス思考」 は脳が健全に保たれるため、認知症を心配しながら生きるよりも毎日楽しいことを見つけて前向きに生きる のがよい。 

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